2025年の冬ドラマとして、日曜日のよる9時よりTBS系列で放送がスタートした新日曜劇場『御上先生』。
その最終話が3月23日(日)のよる9時から放送されました。
第9話では、富永の家庭の話が、クローズアップされました。
富永の弟は、障害があり、富永の顔を見るたび不安定になるようになりました。
そのため、ゲームセンターでいつも時間を潰していたのです。
そんな家庭でのうっぷんが溜まり、ついに耐えられなくなって、御上先生にSOSを出したのでした。
いっぽう、冴島の部屋では、教え子だった金髪の男、戸倉と神崎が話をしています。
戸倉は、試験問題を盗み出したことを謝罪し、冴島はそれを隠蔽することで庇おうとしたことを謝罪しました。
さらに、冴島は学校側の不正を隠そうとしたことを脅されて、不倫ではなく、性被害を受けたこともわかりました。
そして最後に、ヤマトタケルが槙野であることもわかりました。


冴島は不倫ではなくて性被害を受けていたということを神崎がわかってくれて、嬉しかったんじゃないかな。



ヤマトタケルが槙野であることもわかって、すっきりした。
この記事では、人気ドラマ『御上先生』最終話のあらすじと感想をネタバレありで解説していきます!
この記事にはネタバレの要素を含みます。まだ知りたくない方はご注意ください。
御上先生最終話のあらすじ
隣徳学院と霞が関と永田町をつなぐ不正の証拠はそろった。
引用元:『御上先生』公式サイト
そしてその不正には、千木良(髙石あかり)が巻き込まれていた。
大人たちが、自分たちの利権欲しさに踏み躙ってきた子供たちの未来を、
御上(松坂桃李)は取り戻すべく、生徒たちと考え、立ち向かっていく。
そして迎える卒業の日、最後の授業。
3年2組を待ち受けるのは、未来の光か、それとも――。


『御上先生』最終話ネタバレ感想・考察
それでは気になる最終話のあらすじをネタバレありで紹介していきます。
葬式
6年前ーー
槙野の部下の高見の葬儀
槙野がお焼香をしようとやってきたら、高見の父親が「帰ってくれませんか。あなたのせいだ!」と言って槙野に焼香をさせなかった。
槙野のところへ御上がやってきて、槙野をおもてへ出した。
おもてのベンチに力無く座る槙野に、「何で来たんだよ。」と御上は声をかけた。
「高見は直属の部下だ。」と言う槙野に、「親御さんの気持ちわかるだろ?」と御上は言った。
「俺が高見を殺したんだよ!」と悔しがり、自分の膝を叩く槙野。
「あのさ、その後悔は一生続く。槙野のせいじゃないよって言うのは簡単だけど、言われても言われても槙野辛いだけだよね。この先ずっと今槙野が思ってる以上に苦しいと思う。支えるから、生きてくれ。」と御上は声をかけた。
「俺とお前、そんな関係だっけ?」と槙野は聞いた。
「ばか、これからなるんだよ。」と御上は言った。



兄が学校で死を選んだという経験があるが故に日本の教育を変えていかなくてはいけないという思いが強かったのかなって思う。
次元の部屋
6年前の高見の葬儀の様子を、御上先生の生徒たちに槙野が説明していたのだった。
槙野「確かに、おっしゃる通りなんですが、当時の俺にはさすがにきつかったね。」
富永「わかる〜!」
槙野「お!分かってくれますか?」
富永「弱ってる人間に斜め上からの正論攻撃。御上の必殺技です。」
槙野「でも、助けられた。御上がいなかったら、今僕はここにいない。」
槙野「そんな経緯がありまして、御上は現場で、俺は文科省で証拠集めをしようと言うことになったわけ。」
槙野「で、ヤマトタケルの仕事はこちら。今の盗聴器は優秀なんだね。200時間続けて録音できるんだから。」
槙野は、中岡と塚田がいつものバーで話しているところに盗聴器を仕掛けた。
御上先生は言った。
「槙野が集めたデータと僕たちが集めたデータを合わせれば、ようやく隣徳の不正の全貌が明らかになる。」
「一日あればデータをまとめられるよ。」と次元が言った。
「一旦、僕に預けてもらえますか?」と神崎が言った。
神崎は、不正入学の中にクラスメイトの千木良がいるため、記事にする前に彼女に話を聞いてみようと思ったのだ。
「千木良と話ます。」と神崎がいうと、御上先生は「そうだね。」と言った。
御上先生の部屋
槙野「敵を欺くにはまずは味方からって言うもんな。津吹の前でも喧嘩して見せたっけ。津吹に謝らなくっちゃな。怒るだろうなあいつ。」
「ところで、今の高校生はみんなあんな感じか?」と槙野は驚いていた。
御上先生「正直、俺も驚いた。」
槙野「特に、富永さん?人生何回目かって感じだよね。」
御上先生「1回目だよ。一回しかない人生を誰よりも一生懸命で生きている。」
生徒との関わりが楽しそうな御上先生を見て、槙野は羨ましがった。



冷たい感じに見えていた御上先生だったけど、生徒のことを可愛いって言ったので、生徒への愛情が感じられた。



隙のない印象の御上先生だったけど、槙野と楽しげに話しているのを見て、こんな一面もあるのかと思った。
保健室
是枝先生は一色先生に聞いた。
是枝先生「不正入学かもしれないって相談に来たの、千木良さんですよね?千木良さん入学してから相当勉強したんだと思います。今はクラスでも成績上位です。」
一色先生「そんなに頑張ったのに自分を受け入れず苦しんでいる。あの時の千木良さんの顔、忘れられない。」
屋上
椎葉と勉強する千木良。
そこへ神崎がやって来て、屋上へ、千木良を呼び出した。
千木良から切り出した。
「私、わかってた。自分がズルして隣徳に入ったってこと。記事出したいなら、勝手にやればいいじゃん。」
神崎は答えた。
「でも、この事実が出たら少なくとも、千木良のお父さん、議員を続けられなくなる。だから、」
千木良は神崎の言葉を遮って言った。
「私の許可が必要?」
神崎は躊躇しながら、でも、真っ直ぐに千木良を見て、言った。
「すごく残酷なことしてるってのはわかってる。でも、一緒に考えたいんだよ。」
千木良はこう答えると、屋上から出ていった。
「ごめん無理。」
屋上に行こうとする二人を見かけた是枝先生が、遠くから二人の様子を伺っていたが、千木良が屋上から降りて行こうとするのを見るや、千木良を追いかけた。
校内の一角のベンチに座った千木良のところへ是枝先生が行った。
千木良「知っていたんですか?」
是枝先生は頷いた。
千木良「自分が学校辞めて済む話なら迷わないです。でも、妹がいるし、それに私の他にも在校生できっといるんですよね。」
是枝先生「そうだね。」
千木良「どうするか決めるなんて無理。」
是枝先生「逃げてもいいんだよって言ってあげたいけど、逃げ場がないんだよね。」
千木良「妹の、みんなの人生が壊れちゃう。こわい。」
是枝先生「許せないの。千木良さんの人生は千木良さんが選んでいい。なのにその自由を学校は千木良さんから奪った。でもそれは、それに気づくことができなかった私にも責任がある。千木良さん、後悔のない選択肢がないのはわかってる。でも、起こってしまった事は変えられないんだよね。これからの時間でしかどうにもならない。」
千木良「悔しいです。でも、どうにもならない」
是枝先生「私も諦めない。それしかできないけど、一緒に最後まで。」
是枝先生は、千木良をしっかりと見つめ、また、千木良も是枝先生を見た。
データを繋ぎ合わせる
次元「この中岡って人が闇の仲人って言われてる人で、永田町からの不正入学の要望を塚田さんを通じて溝端先生に繋いでた。隣徳側の見返りは不正入学者からの寄付だけでなく、莫大な助成金。」
神崎「官僚側のメリットは?」
御上先生「そもそも塚田さんはあそこまでの地位に上り詰められる人ではなかった。内閣人事局からのゴリ押しがあったと聞いている。」
富永「なるほど〜」
次元「で、隣徳側の情報は冴島先生のデータにまとめられてた。」
神崎「冴島先生は、戸倉を庇ったことで、不正の取りまとめをさせられてた。それを同僚の筒井先生に気づかれて関係を迫られた。そして俺の新聞でそれが明るみに出たことによって冴島先生は系列の塾への移籍を打診されたがこれ以上不正に関わってはいけないと思い、移籍を断った。」
是枝先生「私からもひとつ。元外部監査役の得意税理士から。念のために保管されていた塾の帳簿と古い写真を提供してもらいました。反社ではないけれど、悪どいと評判の企業から、多額の寄付金を受けてっていたみたいです。そして、(古い写真を見せながら)古代理事長、塚田さんと古い知り合いみたいですね。(指で示して)ちなみにこれは千木良代議士です。」
みんなから、ため息のような声が漏れた。
そこへリモート参加の槙野が拍手した。
「みんな繋がりましたね。」



昭和の頃までは、大人のやることに子供は口出ししないと言って、何も反論させなかったけど、大人のやることをちゃんと子供は見ていて、どんなことをしているか知っていたのよね。このドラマのように子供にもちゃんと見せて、考えさせるべきよね。
千木良の部屋
勉強をしている千木良のところへ、妹が母親に頼まれた夜食のサンドイッチを持ってきた。
千木良「太るからいらないって言ったのに。」
妹「そんなこと言ったら、私食べちゃうよ。」
千木良「一緒に食べよっか。」
妹「来年、私受験生だから、いっぱいお姉ちゃんに勉強教わって、隣徳学院に行くんだ。」
それを聞いて固まる千木良。
その表情を逃さず見た妹で、千木良に聞いたが、うまく誤魔化した千木良だった。
夜道
夜道を御上先生と、是枝先生が二人で歩いている。
是枝先生「自分は仕方ないけど、家族や下級生の該当者が心配だって。なんとかならないでしょうか。」
御上先生「たとえば、古代理事長と裏取引をすれば、これからはやらないという言質をとって、何もなかったかのように収めることもできます。」
是枝先生「でも、そんなことをしても、千木良さんの心は救われないですよね。」
御上先生「そうですね。そして、僕らに解ける程度のなぞなぞでは、いつか誰かに解かれます。槙野のところに知り合いの記者からの探りがあったそうです。政治と隣徳との関与について。真山弓弦さんの事件で注目が集まりすぎましたね。ま、証拠がないからすぐにと言うわけではないのですが。記事が出てしまってからでは遅い。」
是枝先生「そして、その記事には人を傷つける言葉がいっぱいということなんですね。」
御上先生「マスコミは、彼らに愛を与える義理はありませんから。」
是枝先生「酷すぎる。」
御上先生「考えましょう。」
それぞれの活動
自宅では、記事を執筆中の神崎。
一息ついて、画面にある千木良の名前をじっと見た。


職員室では、是枝先生が溝端先生に、御上先生が千木良と向き合うための授業をしようと考えているため、その授業に来ないかと誘っていた。



自分が生徒だった頃、神崎のようにこんなに真剣にクラスメイトのことを思ったことがあっただろうかって思った。
是枝先生が、溝端先生の元から立ち去った後、SDカードを取り出してポケットに忍ばせた。
特別授業
御上先生が、前に立って、考える力についての授業をしようとしている。
「この1年間、僕は考える力について僕は君たちに伝えてきた。では、考える力っていうのは一体なんだと思う?」
冬木「論理的思考じゃないですか。」
御上は頷き論理的思考と板書した。
私はこう思います。なぜならばこうだから。クリアに説明できる事は重要で、受験の論述問題で必要とされるのもそれだ。でも、受験のための勉強で教えられる考える力の限界もそこだと思う。(たとえば)戦争はいけない事ですか?という質問に答えを出すのはある意味簡単なんだよね。椎葉さん、椎葉さんならなんて答える?」
椎葉「戦争は人の命を理不尽に奪うものです。だからやってはいけない事です。」
御上先生「そうだね。では、その問いをこのように変えてみたらどうだろう。正しい戦争はあるか。この問いにおそらくほとんどの人がそんな戦争はないと答えるだろう。しかし、個別の戦争の歴史をちゃんと見てもそう言えるだろうか。理不尽な侵略にテロに独裁に武力を持って抵抗することは悪だと思う?考えて。」
和久井が立ち上がった。
「戦争が、原則としてやってはいけない事だと考えた時、正しい戦争はないと思います。でも、やむをえない武力闘争はある。それは否定はできません。」
御上先生「そうだね。でも、やむをえない武力闘争はあるという結論はさっき出した戦争はいけないという結論と矛盾してない?そして、やむをえない武力闘争っていったい誰が決めるのだろう。」
富永「わからない。でも、私たちと同じくらいの歳の兵士たちが君は間違ってないと言って欲しいと願いながら銃を持って戦っている。でも、だからこそ戦争は無くさないと。」
御上先生「その気持ちはよくわかる。でも、そんな簡単に戦争は無くならない。どうしてかわかる?戦争のことを考える時、大前提となる事実から僕は目を逸らしてはいけないと思っている。それは、国と国との間に起こっているということ。つまり、国が政策として行なっているという動かし難い事実だ。戦争をするというのは、政治が決めている。僕たちが選挙で選んだ代表たちが、つまり僕たちの意志ってことなんだよ。それは君たちが選挙で投じる一票で、戦争を止めることができるかもしれない。もちろんその一票が全く報われない時もあるだろう。でもラブアンドピースだけでは戦争は無くならない事は確かだ。これは、ほんの一例だ。複雑で、難しい、答えの出ない質問がこの世にはたくさんある。ハゲワシと少女、貧困とテロ、安楽死、それを考え続けることはものすごくきつい事だよね。考える力っていうのは、答えを出すためだけのものじゃない。考えても考えても答えの出ないものを投げ出さず考え続ける力のことだ。」
御上先生は千木良を見て、神崎を見て、話を続けた。
「考えよう。」
この授業にいつの間にか気持ちが入り込んでいた溝端先生も、考えていた。
ここで、スッと千木良が立ち上がった。
「私も一つ、答えの出ない質問を持ってる。それは私のお父さんがやってはいけないことをやって、それを神崎が知っているということなの。神崎、あのねえ、私嬉しかったよ。私がここにいることを無視しないでいてくれて。でも、神崎これから新聞記者になるんだよね。もし、私のような立場の人がいたときに報道しないっていう選択肢、あるの?」
神崎「ないと思う。」
千木良「そうだよね。そんなの新聞記者じゃないもんね。」
神崎「でも、いるってことを絶対忘れない。」
そういうと、神崎はまっすぐ千木良を見た。
来るものを堪える千木良。
「苦しいよ。この話をしているこの瞬間も、家族を売っているっていう罪悪感で、消えてなくなりたい。つらすぎて、息ができない。でも私のためにこの事実をもみ消されても、同じだけ苦しいのもわかってる。逃げ場なんてない。だとしたら、逃げないしかない。」
そう言って、千木良は是枝先生に向かって微笑んだ。
途中から手を握ってくれていた椎葉にありがとうをいう千木良。
千木良は続けた。
「だから神崎。私にはできないことをやって。報道は何かということだけを考えて。」
神崎「わかった。約束する。」


千木良の発言が終わり、溝端先生が発言を始めた。
「今の、千木良さんの話に、私も関与しています。」
後ろにいた溝端先生は前に出てきて言った。
「あなたたちが、この教室でこんなにも戦っていることを私は知らなかった。私が何十年かけてもできなかったことを素人みたいな官僚教師に成し遂げさせてたまるかと追い落とすことに必死だった。しかし、今の授業を見てあなたたちを信じる力が足りなかっただけだと思い知りました。今となってはこんなふうになってはいけないという反面教師になることしかできないのが残念です。」
そう言って、溝端は神崎の机にSDカードを置いて、教室を出て行った。
神崎の席へ行った御上先生は言った。
「千木良さんと溝端先生が自分の人生を投げ打ってでも、外に出さないと考えた事実がここにある。僕はこれを守り抜いて世に出す責任があると思う。関与したくない人はこの教室から出て行こうか。君たちが巻き込まれなきゃいけない理由は何もないから。残った人で、これを守り抜こう。」
誰も出て行くものはなかった。



この時点で、千木良と溝端先生が何かしでかしたとはわかっても、一体何をしたのかまでみんなわかってるのかな。それで、関与したくない人は教室から出て行ってくれとか、判断しかねると思うのだけれど。
神崎の部屋
神崎は、溝端先生から受け取ったSDカードを再生し、文字にした。
こうして、記事は出来上がった。
御上先生にも見てもらい、いいと思うと言ってもらえた。
そして、神崎は父親に記事を見せて言った。
「この記事を新聞に載せてほしい。」
父親は、信憑性がないから無理だといった。
すると神崎は、写真、音声データ、証人、みんな揃ってる。もし出してくれないなら、他の新聞社に行ってくると、答えた。
それを聞いて、父親は詳しく記事を見て言った。
「これは、本当なのか?」
神崎は答えた。
「そのデータの中にクラスメイトがいるよ。自己嫌悪で吐きそうになりながら書いた。でも、千木良は言ったんだ。報道とは何かだけを考えろって。だから父さんも、それだけを考えてほしい。」
神崎の思いを受け止める父親だった。
東京拘置所
冴島が真山と面会していた。
自分の考えていることを真山に冴島は箇条書きにして言った。
一つ、面会については弓弦の意思を尊重します。
二つ、でも、すべての裁判に出席し、必要とされたら証言台に立つことを許してほしい。
三つ、あなたが償いを終えるまで、どんなことがあっても健康に暮らします。生きて、あなたに会いたいから。弓弦も生きてすべての意味で償ってほしい。命を奪ったことの意味を本当の意味で知ってほしい。どれほど悶え苦しんでも取り返しのつかないことがあるっていうことを。
それを聞いて真山は、顔をくしゃくしゃにして泣きながら手のひらをアクリル板に当てた。
すると、冴島も手のひらを合わせるかのようにアクリル板に当てた。
「私、人を殺しちゃったの。」と真山は泣きながら言った。
冴島は、どこにいても一緒にいるからと言った。
料亭
古代理事長、塚田、中岡がいるところへ御上先生が入って行った。
御上先生「東代議士が不正入学の件、どうしても引っ込めないそうですね。」
中岡「プライドが高いみたいですね。」
塚田「なのに、予算の采配には絶大な影響力を持っている。助成金審査に口を出されたら、国も県もいいなりだ。ひとたまりもありません。」
御上先生「しかしですね。来年度だというとやはり、文科省、隣徳双方にリスクが大きすぎるかと。」
中岡「ん?塚田さん、話が違いますよ。」
塚田「まあまあ、聞いてくれるかな?」
御上先生「去年問題になった政治資金パーティの裏金事件、東元官房長官は関与していないということで、名前すら上がってなかったんですが、実は僕、東派のとある議員と懇意にしておりまして、ちょっとつついたら厳しいノルマを課せられていたということ口まじりに聞かせてもらいました。これは、彼のメモです。」
中岡「これを見せて、脅せというんですか。」
御上先生「ダメですか?」
中岡「信用で仕事をしているんです。そんなのもってのほかです。」
御上先生「では私が動きましょうか?」
中岡「いえいえ、隣徳イコール中岡ですから。」
後の二人の様子を見て、中岡は言った。
「これって、もしかして3人の総意ということですか?」
中岡は塚田を見た。
塚田「まあね、私としても、親友の古代さんに危ない橋を渡って欲しくないんですよ。」
中岡「永田町での私の評判が落ちたら古代さんも塚田さんも 無関係でいられなくなりますよ。」
古代理事長「そこをなんとかして欲しいと、何度も中岡さんに言いましたよね。」
中岡「さんざん甘い汁を吸っておきながらよく言いますね。」



それにしても、汚い大人たちだねえ。高校生たちは必死で考えて苦しんでいるっていうのに!
古代理事長「甘い汁とはなんですか。私は、私利私欲のためには一銭も金は使っておりません。教育の理想のために全て使ってきました。だから隣徳は、たった20年で県のトップになったんですよ。うんざりなんですよ。あなたのような教育の理想のない人の顔を見続けるのは。」



古代理事長は、教師の志は持ってるみたいね。でも、やり方が間違ってたのよね。
中岡「は?冗談も休み休み言え!」
ここで、部屋の外から声をかけるものがいた。
「ちょっとうるさいんだけど。」
今夜は離れを貸切にしていたはずだから部外者はいないはず。
そこで、襖を開ける御上先生。
それは、御上先生と示し合わせてきた槙野だった。
「どういうことだ?」御上先生に聞く古代理事長。
御上先生は言った。
「ちょっと考えればわかりますよね。明日、東都新聞に記事が出ます。それは、永田町と霞ヶ関、そして隣徳の癒着した関係が闇の仲人によって育まれ、一人の罪のない若者が刺殺されるまでの、誰も想像できなかったバタフライエフェクトの物語です。神崎君が書いて父親に託した、まさに自立、あなたの教育が素晴らしい成果を出した瞬間を目撃できますよ。」
「いつからだ。」と聞く古代理事長。
「最初からです。そのためにきました。」と答える御上先生。
「記事を差し止めてくれ。」という塚田に対して、「それはできません。生徒たちが必死で考えて、苦しんで出した結論です。不正入学をさせられた千木良さんが自ら書いてくれと言った、神崎君が満身創痍でそれに答えた。差し止めなんて選択肢、あるわけがない。」と御上先生はきっぱり言ってのけた。



忖度なしできっぱり言えるのは、スッキリして羨ましいなと思う。



まるで、水戸黄門みたいだね。
古代理事長は御上先生に反論した。
「君たち官僚ができないから私が代わりに、こうやって泥水を飲んでいるんですよ。ただ普通に教育をしてもね、たとえそれがいい教育だったとしても、生徒たちは社会に出て認められないんですよ。人間の価値を出身大学だけで決める社会、それを作ったのは教育行政あなたたちですよ。」
御上先生は答えた。
「言われなくても、その罪は生涯かけて償いますよ。教育を変えることで。」
私がいないと隣徳も教育も終わるといった古代理事長に対して、御上先生は言った。
「理事長が変わったからといって、学校法人は潰れません。古代さんが作り上げた隣徳の理想は素晴らしい。しかし、その理想を教育を守るために生徒の人生を傷つけることをお望みですか。結果やってることはこの国と同じになる。そんな人生をこれからも続けていくのですか。」
言い返せずにいる古代理事長を見て、馬鹿馬鹿しいと、出て行こうとする塚田。
すると、そこへ槙野が呼んでおいた、警視庁捜査2課の藤崎が入ってきた。
塚田は御上先生と槙野に悪態をついたが、勝ち目もなく、刑事に連行されて行った。
去ろうとする古代理事長に御上先生は言った。
「必ず、隣徳学院と生徒たちは守ります。」
前へ進もうとする大人たち
船橋中央警察署の前で立ち止まる溝端。
持っている封筒の中身を確認すると、中へ入っていった。
新聞をしっかりと読む冴島。



高校生の記事なのに一面トップの記事になるとは。
面会室
これから、系列の雑誌に連載で、弓弦さんのことも出る。と神崎は真山に報告した。
真山は、渋谷かなこさんに手紙を書いたことを報告した。
真山「神崎君、お母さんのこと(よろしくお願いします)」
「大丈夫、迷惑がられるくらい行くから。」と神崎は言った。
(渋谷かなこから)返事が来たらいいのにね。と言った神崎に対して、そんなこと望んじゃダメなの。と真山は言った。
千木良の将来
千木良はどうしても、隣徳学院卒業ということにはしたくなくて、高卒認定試験を受けることにした。
今度こそ、将来を自分で切り開いていく千木良だった。



千木良は、勉強を諦めず努力して続けていて良かったと思う。
古代理事長の記者会見
記者会見の前に話をする古代理事長と御上先生。
こんな結論になった。
社会も教育も倒すべきものではありません。儚くもろい、守るべきものです。
だからこそ、大切に育てていかなくてはいけませんね。
人も、生徒も。
古代理事長は言った。
「真の教育改革。期待しています。御上先生。」
そして、記者会見の会場へ出て行った。
2025年3月
少しずつ、春が近づいている様子。
歩いていた冴島は、白木蓮が咲いているのに気づき、立ち止まって見上げた。
そして、微笑むとまた歩き出した。
その白木蓮から、一頭の蝶が羽ばたいていった。



蝶の数え方は、匹ではなくて頭なんだよね。
卒業
卒業式が終わって、誰もいない教室に御上先生はいた。
そこへ神崎が来た。
神崎は御上先生に聞いた。
「もしかして、俺を助けるためにきたの?」
御上先生「一色先生から兄に似た子がいるって聞いたらそりゃ気になるでしょ。会ってみたらそっくりで、危なって思ったよ。」
神崎「去年自分が考えていたことを思い出すと、ツッコミどころしかない。」
御上先生「(笑いながら)そうだね。でも、今はもう兄さんは兄さん、神崎君は神崎君にしか見えないよ。」
神崎「考え続けるって、全然自分に優しくないね。だけど、絶対、手放さないから。」
神崎「あともう一つ、俺、死なないから。何があっても。」
ここで、クラスの生徒全員が入ってきた。
生徒たちは楽しい1年だったようだが、是枝先生にとっては、自分を否定し続ける厳しい1年だった。しかし、それでも、人は幾つになっても変われるということを感じる1年でもあったようだ。
最後の授業
生徒らに促されて、最後の授業を行うことになった御上先生は、やはり考えるということについて話した。



御上先生は、人生は、困難ありきで言っているけど、とてもポジティブな捉え方で言っていて、そして、応援しているというメッセージも感じられて良かったです。


それぞれの未来
体調が良くなった津吹は文科省の官僚としてもう1年やってみることにした。
そして、真山の裁判が始まり、その裁判を傍聴する御上先生と神崎、次元、そして冴島。
図書室で本を選び取る是枝先生。
高見の墓参りをする槙野。
ここにも蝶が飛んでいた。



槙野は通信制で教職課程、学ぼうとしているらしいよ。幾つになっても学ぼうとする姿勢は素晴らしいよね。
御上先生も、誰もいない教室で、プロジェクターの調整をしていた。
そこへ御上先生の兄の宏太が外を向いて立っていた。
宏太の肩には蝶が止まっている。
教室を出て廊下をまっすぐ前を向いて歩く御上先生。
「そして、僕は行く。」
『御上先生』最終話ネタバレ感想と考察!のまとめ



なんか、学園ドラマっていうより、社会派ドラマだったような気がするね。



見応えあったわー!
- 高見は槙野の部下だった。
- 御上先生と槙野、クラスの有志が集まり、集まったデータや資料をもとにまとめ上げた。
- 御上先生のクラスにも不正入学で入ってきた子、千木良がいた。
- 御上先生は特別授業をした。それは、考え続けるということ。答えが出なくとも、考えることをやめないでということ。
- その授業の中で、悩み苦しんでいた千木良はついに答えを出した。神崎に私が不正入学を行って入ったということを書いてほしいと頼んだ。そして、溝端先生も。
- 不正入学を結託して行っていた汚い大人たちは捕まった。
- 3年2組のメンバーは、晴れて、卒業していった。
とうとう終わってしまいましたね。
ちょっと、寂しいかな。
生徒役の子達がこれから、どこでどんな活躍をするのか、楽しみ。

